進行する子どもへの影響

2010年5月6日 00時04分 | カテゴリー: 活動報告

ネオニコチノイド系農薬の規制強化を

講師に小児科医の青山美子先生をお招きして、政治スクール「ネオニコチノイド系農薬の人体被害と今後の課題」が開催されました。

群馬県で開業している青山先生は、毎日、頭痛、吐き気、もの忘れ、脱力感などを訴えるたくさんの患者を診察しています。以前こうした症状の原因が農薬散布であることを突き止め、県に訴えた結果、群馬県はヘリコプターによる農薬散布を中止しました。

今、青山医師が喫緊の問題と考えているのがネオニコチノイド系農薬です。この農薬は、農作物の内部に浸透して殺虫効果を発揮する浸透性農薬で、水で洗い落とすことはできません。有機リン系に代わる新しい農薬として、減農薬などの野菜や果物に多く使用され、農薬散布の手間もかからないため近年使用量が急増しています。

ある時期から自殺者や発達障がい児が急増しているのは、社会的背景ではなく、物理的・身体的要因であると青山先生は医者として考えています。

欧州諸国では、ネオニコチノイド系農薬を規制する動きが始まっていますが、日本では、この農薬の健康被害の実態については全く調査研究がなされていません。残留基準は欧米と比較すると大変緩いものになっています。

横浜市衛生研究所のHPで残留農薬を見たところ、アセタミプリドが「もも」3検体中2件から検出。1件は0.84ppmとEUの残留基準0.1ppmの8倍を超えています。またチンゲン菜からは2.6ppmと驚く数値。さらにイチゴから0.16ppm。どれも国産で、EU基準を大きく超えています。またアセタミプリドの説明には「広く使われている有機リン系農薬などに対して利きにくくなった多くの害虫に対しても有効的に作用する農薬」とありました。

この農薬は、学校の芝生や園芸用の花、白あり駆除などにも広く使用されており、特に子どもたちへの影響が大きく、健康被害が心配されます。身の回りの実態を調査し、予防原則から規制強化に向けた提案をしていきたいと考えます。