参院選を終えて

政権交代後初めての国政選挙となった参議院選挙は、政策の争点が不明確なまま民主党政権に厳しい結果に終わりました。与党は今後、参議院で野党が多数派を占めるねじれ国会のなかで、政策の推進には困難が予想されます。
昨年8月の総選挙で、生活が第一、コンクリートから人へ、官僚主導から政治主導へを掲げた民主党は、利権政治にメスを入れ、政治の構造転換を図るものとして市民の大きな期待が寄せられました。

しかし、政治とお金の問題や普天間基地問題は、旧態依然、迷走、優柔不断との印象を市民に与え、支持率は急下降、鳩山前首相は6月に退陣に追い込まれました。菅首相に替わったことで、支持率は持ち直しましたが、選挙直前に消費税10%引き上げへの言及は、行き当たりばったりで税制ビジョンがないという評価につながりました。

前政権の遺産である利権構造や官僚主導は根が深く、生活第一の政策も一朝一夕で実現される訳ではありません。市民も、目先の利益や成果を求めたり、マスコミ報道だけに左右されるのではなく、生活を取り巻く政治のあり方について、日常的に考えていくことが必要です。

磯子市民ネットはローカルパーティとして、生活の現場から政策や制度を評価し、提言する市民政治を実践し、国政に対しても働きかけていきます。