風致地区の高さ制限を守るべき
都市計画提案制度を使って風致地区の高さ制限をないがしろにすることは、悪しき前例となる、汐見台から磯子台に続く緑が多く高層建築のない住環境を守りたいというのが多くの参加者の意見でした。説明会に先立って行われた、都市の景観やデザインについて審議する「横浜市都市美対策審議会」においても、「建物の高さや景観、配置について改善が必要」などの指摘がありました。これを尊重して開発業者は計画案を修正し、再提案するべきではないかとうい意見も出ました。
開発業者に手厚い行政対応では?
説明会のあと、3月21日に公聴会が開催されますが、意見を述べたい者は3月5日までに申出書を提出しなければなりません。公述者は抽選で10名程度に制限され、1人の持ち時間は約10分です。このあとは、庁内の評価委員会で計画案を市の計画として決定するか、変更して決定するか或いは却下するかを判断します。これには市民は参加できません。一方で、開発業者と市とは、1年間以上にわたって事前調整を重ねて提案に至っています。業者に有利な決定になるのではと市民が危惧するのは当然です。
開発業者と横浜市は、今回の説明会さらに3月21日の公聴会での周辺住民の意見を真摯に受け止めて、風致地区の理念を尊重し、高さ制限と緑地の保全を優先した計画に変更するべきだと考えます。