大学生も両耳交付の対象に

補聴器に関する要望一部実現

「補聴器の両耳交付に関する要望書」を2月14日に提出していましたが、ようやく回答が出されました。
これまでは、18歳までしか教育上必要と認められる両耳交付の対象となっていませんでしたが、今回の私たちの要望により、大学生にも両耳交付が認められることになりました。
まずは第一歩前進です。

 しかし、私たちが要望していた就職活動も対象とすることや、幼児期から両耳装用している者に対しては、できる限り両耳交付を継続するよう配慮することは認められませんでした。また交付基準を明確にすることについては、今後の検討事項となりました。

 回答をもらうにあたって、横浜市健康福祉局の課長さん、更生相談所の所長さん方と意見交換をしました。今回大学生も対象になったことをHPで公表したり、養護学校や高校に知らせるのかと聞いたところ、誤解や混乱を起こすといけないので知らせるつもりはないとのこと。それではどのようにしてこの事を市民は知るのでしょうか。相談件数が増えるのを心配しているようでしたが、更生相談所は市民からの相談を受けることが大きな仕事のはずです。しっかりと広報することをお願いするとともに、私たちも独自にお知らせを出したいと思っています。

 また、交付対象の範囲を広げることについては予算との関係で難しいことは分かります。しかし、当事者の親御さんからの、「息子は補聴器を取り替えて就職活動に臨もうと意気込んでいた矢先、片耳しか交付されず大きなショックを受けている」という話は重く受け止めるべきと考えます。障がいを持っている人が、希望を持てる社会づくりをこれからも一歩ずつすすめていきたいと思います。