開発業者は都市計画提案制度を使って、もともとあった斜面緑地を入れて風致地区の面積を拡大し、市風致地区条例の特例許可を取得して、15mの高さ制限を緩和して、約45mの15階建てマンションを建設しようとしています。
しかし周辺住民にとって、ここに45mのマンション群が建設されることは、圧迫感が大きく、周囲の環境とも調和しません。また、本牧から金沢八景に連なる横浜の美しい丘陵地の景観が損なわれてしまいます。
これについては、1月16日に開催された都市美対策審議会でも、委員の方々から「風致地区の中に建つには高すぎる」、「周辺の景観、環境と不調和ではないか」、「ここで特例を認めると汐見台など周辺の建替えにも影響を及ぼす」などの意見が出され、業者の提案が特例許可の要件を満たすものではないことが確認されています。
2月中旬には説明会、さらに提案の縦覧を経て公聴会が開催され、この都市計画案を横浜市の案として採用するかどうかが検討されます。私たちも住民の方々と一緒に、貴重な風致地区がないがしろにされることのないようしっかりと意見を述べていきたいと思います。
12月市議会では都市景観条例も通過している中で、環境や景観を重視した都市づくりが問われています。