菅さん、私たちは誤解していません。安保法案の廃止を強く求めます。

830日安保関連法案の廃案を求める国会前行動に参加しました。集団的自衛権の行使容認など平和憲法をないがしろにして、軍事力への依存を強めようとする安倍政権に対して、市民一人ひとりの怒りのパワーを感じました。「民主主義って何だ?」「これだ!」の掛け合いは、主権者として政治に参加し、権力の暴走を止めたいという市民の強い意思を表すものです。

テレビで菅官房長官は、国会前を始めとして全国各地で行われた大規模デモについて、「一部の野党やマスコミから戦争法案だとか徴兵制の復活などの宣伝もされ、大きな誤解が生じていることは極めて残念だ」と述べていました。この発言は市民を愚弄するものではないでしょうか。私たち市民は、野党やマスコミにはもっとしっかりしてほしいと思っていますが、煽動されてなんていません。私たちは、未来に責任がある主権者として、自分で考え、自分で行動しているのです。

先の大戦の深い反省から生まれた日本国憲法第9条は、核兵器を廃絶し、軍備を縮小して、軍事力に頼らない安全保障体制を構築することでしか世界の平和は達成できないという、国民の強い思いを表すものです。核兵器や軍備の増強が、抑止力を高め平和につながるという、軍事大国の考え方を否定するものでもあります。この憲法の理念を、様々なレベルで具体的に一つ一つ実行することこそが日本の役割であるにもかかわらず、安倍政権は武器の輸出を容認し、集団的自衛権によってアメリカの軍事秩序にさらに加担しようとしています。

政府は「国民の生命と平和な暮らしを守ることは、国の責務」と繰り返します。しかし、だから集団的自衛権の行使が必要という論理に、私たちは与しません。私たち地球市民は、世界中の市民の生命と平和な暮らしが守られることを願って行動します。軍事依存を強め、世界の緊張を高める安保関連法案の廃案を強く求めます。