“カジノはいらない”市民の声を集めて力に!
カジノを含むIR(統合型リゾート)誘致問題について、WE21ジャパンいそごと共催で集会を開催しました。最初に前参議院議員の糸数慶子さんから提供していただいたDVD「カジノの町は今 韓国カンウォンランド」と「マカオ視察報告」を上映し、カジノの町の実態を知りました。次に横浜市においIR誘致推進に至った経緯と進捗状況を確認し、問題点を話し合いました。
主な問題点として
●横浜市は将来的に予想される超高齢・人口減少社会に伴う税収不足の対策としてカジノを含むIR誘致が必要だとしています。カジノがなければIRは採算がとれないということですから、カジノで負ける人の懐を当てにした事業です。これに経済効果を期待するのは健全な経済政策ではありません。
●公営ギャンブルやパチンコなど既に日本はギャンブル天国です。大きな金額が動くカジノではさらに深刻なギャンブル依存症や金銭がらみの犯罪が増加し、その対策費が市の財政を圧迫します。
●市長選で市長はカジノを含むIR誘致は「白紙」と言っていました。市議選でも推進派の自民・公明の候補者はカジノに触れませんでした。民主主義を蔑ろにした決め方は許せません。
横浜市のカジノ誘致を阻止しようと、住民投票を求める直接請求、市長リコール(解職請求)、港運事業者によるカジノのない山下ふ頭の再開発の提案という3つの動きがあります。市民の声を一つの大きな力にしてカジノ誘致を阻止しましょう!。
【参加者のコメント】
Sさん:カジノの様子は映画などでしか見たことが無くても、健全な娯楽とは思えないことは想像に難くないと感じていました。あらためて気付かされたのは、このような場所は不夜城となっていたことです。横浜市が不健全な娯楽から税収を得るなんて、さらにエネルギーを浪費するようなIR誘致には反対です。
Hさん:横浜にカジノだなんてとんでもないと思っていましたが、若い人に話したら面白そうだからやってみたいので賛成ですと言うのを聞いて驚きました。カジノというと博打や賭博、ギャンブルというのとは違って何となくおしゃれな感じで抵抗感がないのかも知れません。依存症の実態をしっかりと伝えないといけないと思いました。
I.Jさん:DVDを見て非常に衝撃を受けた。地元住民がカジノで仕事を得ても深夜労働で家族と触れ合う時間が無くなる。カジノで遊ぶとホテルに安く泊まれ、若い女性が集まり売買春がついてまわる。カジノは24時間営業。簡単に借りられる金融業の事業者が乱立する。・・・横浜の荒んだ未来が見えた。これは、なんとしても止めなくてはいけない。市民説明会で反対意見を言う。受任者になって、「住民投票」「市長リコール」等、自分にできることを何でもやる。決意を新たにしました。
I.Aさん:林市長はもともとIR誘致を推進する考えでした。しかし、市長選で出てきた反対を表明する候補者への選挙対策として「白紙」と言って当選したのは、カジノに反対する多くの市民の存在を意識し欺いたものです。DVDを見て、自殺や犯罪の増加、いいのはお金だけ、子どもにはカジノに関わる仕事はさせたくないというような実態を知りました。横浜は市税収入の減少の対策として魅力あふれるIRだと言っていますが、私がたとえカジノに全く関係ない生活をしようとも、市民としてカジノによる収入に依存することになります。人の不幸の上に立つ経済政策に賛成する人がいてほしくないです。
I.Hさん:横浜市内にカジノができれば、必ず個々の家庭の「懐」を直撃し多くの不幸が生まれる。そこで小学生の通学見守り隊の活動で知り合ったお母さん方に声をかけたが、驚く程、IRのことも市長の変節もご存じない。働いている方が多く新聞記事やTVニュースにも接する機会がなく、子供達を育て学ばせることで精一杯らしい。だがあきらめてはいけない。多くの市民が、カジノの怖さを知らないという事は、私達が働きかける「のびしろ」がまだあるのだ。「お子さんの故郷が『カジノで遊べる横浜』になっても良いのですか?」と問いかけよう。