市議会傍聴席に監視カメラ設置⁉
横浜市議会は本会議場の傍聴席に監視カメラを設置することになりました。神奈川県内では初めての試みで、全国的にもあまり例がありません。爆破予告や不審者の侵入に対応するためとしていますが、爆破予告をカメラ設置で防ぐことはできません。防犯カメラと言っているようですが、監視カメラです。
市会の傍聴については、横浜市会傍聴規則に規定されています。傍聴希望者は傍聴券交付申請簿に住所・氏名を記入し、傍聴券を受け取ります。禁止事項がいろいろ記載されています。危険物の持ち込みはもちろんですが、異様な服装、ビラや掲示板、プラカード、笛やラッパなど、会議の妨害や人に迷惑を及ぼすものはダメ。さらに帽子、マフラー、コートの着用もダメ。写真・動画撮影や録音もダメです。議長は違反者を退場させることができます。議長が必要と認めたときは、警察官に処置を求めることができます。ヤジを飛ばせば、直ぐに係員が飛んできます。
議会傍聴は市民の大切な権利です。これらの規則に加えて監視カメラ設置となると、市民は監視・管理されているという不快感を覚え、市民の自由な参加や意思表示を委縮させると考えます。市民が議会を監視するべきであり、その逆はあってはならないと思います。民主主義の後退を招く行為です。
監視カメラ設置については、各会派団長会議で協議されてきたようです。横浜市会の団長会議は傍聴できないし、会議録も公表されていません。議員が傍聴する市民を監視するというのは言語道断です。ちなみに神奈川県議会は、団長会を傍聴することができ、会議録も公開しています。