戦争をしない英知を

Y校GLOCAL-Y部&NPOいそご元気サポート共催「戦争体験を聞く会」に参加して

片山さんが戦争については家族にも話した事がなかったと語っていましたが、我が祖父も同じで、祖父の認知症の進行によりついぞ聞き出せなかった自分には、とても貴重なお話でした。

「義務」として枷を嵌められた兵役の中で起きた理不尽な行為における御自身の正義との葛藤。再召集に従い出向くも、実にいい加減な管理実態。ガダルカナルでの敵陣の目の前での投錨、錨を上げたが故に流れ出した船と隣船との間に挟まれて死亡した多数の上陸兵が居たという事実。そして、広島での御自身の被爆と、直後からの被災地での活動。原爆の投下責任と食料放出のバーターの話、被爆者として現在に至るまでの役所との闘いを聞くと、「日本」という国家の名の下に、如何に無責任な人々・行為が横たわっているのかに憤りを覚えました。

最後に片山さんより「戦争というのは何があったってやってはならない」「穏便に話せば解かるのだから。今の若い人には熟慮断行をしてほしい。そうすれば日本に戦争は起きない」「相手の身に立って考える力をつけてほしい」と仰いました。お話を聞かせて頂いた自分が、今いる地平から何を紡いでいくのか。戦争反対を唱えるだけでなく、戦争をしない英知を育て、広めて行く事の大切さを再確認しました。

参加者からのメッセージ